夏休みが近づくと、子どもたちは「やったー!」「楽しみ!」と大はしゃぎ。
でもその横で、そっとため息をついている親御さん、実は多いのではないでしょうか。
- 夏休みが怖いと感じる理由
- 夏休みが怖いと感じた場合の対処法
- 休み明けの学校が怖いと感じる理由
これらについて深く掘り下げていきたいと思います。
自分の時間がまったく持てなくなる現実。「もうすぐ夏休みか…正直こわいな」と感じてしまうのは、あなただけじゃありません。
少しでもあなたの心が楽になればうれしいです。
夏休みが怖いと感じる理由

まずは夏休みが怖いと感じる理由を考えていきましょう。
24時間ずっと子供と一緒に過ごすことになるから
夏休みが始まると、親にとっての毎日は「自分の時間ゼロ」の生活に突入します。
子どもが登園・登校していた間の数時間は、家事をしたり、少し休憩したり、自分のペースで動ける貴重な時間でした。
しかし、夏休みに入るとそれがすべて奪われ、朝から晩まで常に子どもの相手をし続けなければならない日々になります。
「遊んで!」「これして!」「まだ寝ない!」と次々に要求され、トイレやお風呂でさえ一人になれない。
こうした“密着生活”は想像以上に精神をすり減らし、「もう無理…」という気持ちを引き起こします。
三食用意しなければならないプレッシャー
夏休みの恐怖として地味に効いてくるのが「ごはん問題」です。
普段は給食やお弁当で済んでいた昼ごはんも、夏休み中は家で三食作らなければなりません。
しかも、「またこれ~?」「昨日もカレーだったよね?」など文句を言われる始末。
買い物の頻度も増えるし、台所に立つ時間も長くなり、体力的にもかなりの負担になります。
手抜きしたい日もあるけれど、「ちゃんと食べさせなきゃ」という思いが親を縛り、プレッシャーとなってのしかかるのです。
レジャーやお出かけにかかるお金と体力
子どもに「夏休み=楽しいもの」という期待があるからこそ、親もどこかに連れていってあげなければという気持ちになります。
プール、動物園、テーマパーク…すべてにお金がかかり、炎天下の中での外出は親にとっては体力的にも非常に厳しいです。
しかも、どれだけがんばっても「次はどこ行くの?」と次のリクエストが飛んできて、休む暇がありません。
「家族の思い出作り」はすばらしいことですが、それが全部親の責任になるとしたら、それはもう苦行に近いものです。
学習と宿題の管理のストレス
特に小学生以上の子どもがいる家庭では、夏休みの宿題や自由研究の管理が大きなストレスになります。
「やったの?」「早く終わらせなさい」「最終日にまとめてやるつもり?」というやりとりが延々と続き、親の方が疲弊してしまいます。
自分の宿題ではないのに、スケジュールを考え、材料を揃え、進捗を見守る…完全に“裏方スタッフ”です。
そして、子どもにやる気がないときほど、親は焦りやイライラを感じてしまうのです。
兄弟喧嘩や騒音のストレス
家の中に子どもが複数いると、夏休み中の喧嘩は避けて通れません。
「おもちゃ貸して!」「こっちのテレビが見たい!」と、些細なことで火花を散らし、泣き叫ぶ声と親の怒鳴り声が交錯する毎日になります。
しかも、周囲の目を気にして「うるさくないかな」「ご近所に迷惑じゃないかな」と気を遣う場面も多く、心がどんどんすり減っていきます。
静かな時間が恋しくなるのは、親として当たり前の感情です。
仕事と育児の両立が難しくなる
共働き家庭では、夏休みは本当に死活問題です。
学童や預かり保育を利用しても時間が限られていたり、希望日に空きがなかったりで、調整が大変。
リモートワーク中に「ねえママ、これ見て~」と割り込まれることも日常茶飯事。
かといって無視すれば罪悪感に襲われるし、対応すれば仕事が進まない。
この「どっちも中途半端」な状態が続くと、心も身体も限界を迎えやすくなります。
夏休みが怖いと感じた場合の対処法

次に夏休みが怖いと感じた場合の対処法について考えていきましょう。
完璧を目指さない
まずは「ちゃんとしなきゃ」「夏休みらしい思い出を作らなきゃ」という気持ちを手放しましょう。
三食きちんと作らなくてもいいし、無理に遊びに連れて行かなくても大丈夫。
テレビや動画に頼ってもいいし、お惣菜や冷凍食品も強い味方です。
完璧を目指すとどんどん追い詰められるので、60点を目指すくらいの方が、むしろ家族全体がうまく回ることもあります。
自分の時間を確保する
どんなに忙しくても、1日5分でもいいから「自分のための時間」を確保してみてください。
子どもが動画を見ている間にコーヒーを飲む、トイレで深呼吸する、夜に10分だけ本を読むなど、ほんの少しの“余白”が心の回復になります。
「自分のために過ごす時間」は、気持ちのリセットに欠かせません。
ワンオペ回避の工夫をする
すべてを一人で背負わなくてもいいんです。
パートナーに具体的に「これをお願い」と役割分担をしたり、子どもにもお手伝いをさせたりしましょう。
実家や地域のファミサポ、自治体の一時保育など、外部の手を借りることも積極的に考えて。
がんばりすぎず、手を抜けるところはどんどん抜いていくことで、自分の心が守られます。
残り日数を考えず今日だけを乗り切る
「夏休み、あと○日もある…」と思うと絶望的な気持ちになります.
逆に「今日はこれだけできた」と1日単位で考えれば、精神的な負担がグッと軽くなります。
夏休みは長距離マラソンのようなもの。
いきなりゴールを見ないで、今この瞬間のペースで進んでいけばいいのです。
SNSで他人と比べない
他の家庭のキラキラした投稿や「子どもとクッキングしました♡」なんてSNSを見て、落ち込む必要はまったくありません。
それは切り取られた一瞬であって、あなたの現実とは別物です。
それにSNSに上げる際には、ついつい現実より持った内容を投稿してしまうもの。
自分自身にもそんな経験あるのではないでしょうか?
そんなものを気にする必要はまったくもってありません。
他人と比較するのではなく、「昨日の自分よりちょっとラクに過ごせたか」で自分を評価してあげましょう。
休み明けの学校が怖いと感じる理由

次に子供視点から考えて休み明けの学校が怖いと感じる理由を考えていきましょう。
長い休み明けで生活リズムが崩れているから
夏休み中は、朝はゆっくり、夜は遅くまで起きている…そんな生活が続いている子が多いです。
学校生活に戻るのが苦痛に感じられるのも自然なことです。
朝起きるのがつらい、授業中に眠くなる、という身体的な不安が、心の不安にもつながります。
友達との関係がリセットされてしまう不安
長い休みの間に、友達と話す機会が減ったり、関係がぎこちなくなってしまったと感じる子も少なくありません。
「仲良くしてくれるかな」「話しかけてもいいかな」といった人間関係の不安が、学校そのものを怖い場所と感じさせてしまうのです。
いじめやからかいの再開への恐怖
夏休み前に少しでも嫌なことがあった子にとっては、学校=またあのつらい日々、という印象になっていることもあります。
たとえ小さなからかいでも、子どもにとっては大きな傷。
再びその空間に戻ること自体が、非常に大きな不安要素になります。
宿題や課題が終わっていないプレッシャー
宿題が終わっていなかったり、自由研究が中途半端だったりすると大変ですよね。
登校日が近づくほど「先生に怒られるかも」「友達にバカにされるかも」と不安が強くなります。
責任を果たせていないという気持ちは、子どもにとって大きなプレッシャーとなります。
勉強についていけるのか不安
長い休みの間に勉強習慣が途絶えていると、「漢字忘れてるかも」「計算ができなくなってる」と焦りが出てきます。
特にもともと勉強が苦手だった子にとっては、「また怒られる」「みんなについていけない」という不安が、学校への恐怖心につながってしまいます。
家から離れる不安
夏休みは家族と過ごす時間が増え、特に低学年の子どもは「おうち=安心」と強く結びつけるようになります。
そのため、「またママと離れるのか…」という気持ちが強くなり、登校のタイミングで涙が出たり、体調を崩したりする子もいます。
夏休みが怖い理由と対処法!のまとめ
今回は子供を持つ親の視点から夏休みが怖いと感じる理由を考えてみました。
総括してみるとこのような感じになります。
- 夏休みが怖いのは子供と一日中向き合わないといけないから
- 完璧を目指さずに頼れるものは積極的に頼るのが大事
- 休み明けの学校が怖いのは生活リズムや人間関係の悩み
「夏休みが怖い」と感じるのは、親として一生懸命すぎるほど向き合っている証です。
子どものために何かしてあげたい気持ち、うまく乗り越えたいという想いがあるからこそ、疲れが膨らんでしまうのです。
夏休みは、親子で「がんばりすぎないこと」を学ぶ絶好のチャンスかもしれません。
あなたのペースで、ひとつずつ。無理せず、ラクして、夏を乗り切っていきましょう。
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