呂不韋が嫌いな人が多いのはなぜ?物語や史実での最後はどうなった?

漫画誌のヤングジャンプで掲載され、アニメの5期も決定している大人気のキングダム。

そんなキングダムの序盤から中盤にかけての敵キャラの呂不韋ですが、嫌いな人はたくさんいるようですね。

そんな呂不韋ですが、嫌いな人が多いのはなぜでしょうか?

また史実や漫画でどのような最後になったのか気になる人もいるのではないでしょうか?

今回はファンが呂不韋が嫌いな理由を解説していきます。

呂不韋が嫌いな理由はなぜ?

Twitterなどでも呂不韋が嫌いだとの声は多数見られます。

ある意味敵キャラとしての役割を全うしているとも言えますね。

嫌われている理由を紹介していきます。

嫌いな理由➀主人公たちの邪魔ばかりしてくるから

これは敵キャラである以上仕方がないとも言えますね。

呂不韋陣営と政陣営と政権争いについておおまかに振り返っていきましょう。

呂不韋が企てた政の暗殺未遂事件

原作当初から呂不韋は絶大な権力を握っていました。

呂不韋と政では大人と子供と言えるほどに力の差がありましたね。

そんな不安定な立場の政に呂不韋から刺客が送られてきました。

朱凶や号馬また蛇甘平原で一緒に戦った羌瘣も刺客として送り込みました。

この展開には驚いた方も多いのではないでしょうか?

こちらの物語では羌瘣のすさまじい戦闘力が明らかになりましたね。

最終的には信が羌瘣を説得して協力して朱凶や号馬を倒して事なきを得ています。

しかし呂不韋は本気で政を殺すつもりはなかったようです。

なんでも呂不韋の中では遊びのつもりだったとか…

遊びで暗殺騒ぎを起こすなよって感じですけどね。

のちに呂不韋は「暗殺で大王を殺しても民が納得しないから王にはなれない」とも語っています。

屯留での反乱事件

合従軍で政が大きく影響力を伸ばしたことで秦は内乱期に入りました。

そんなあるとき趙が秦の北東部である屯留へと侵攻してきました。

そこで呂不韋は政が出陣することを提案しますが、代わりに成蟜が出陣することに。

その時屯留では成蟜の第一夫人の瑠衣が帰省していたので自らの手ですくいたかったのでしょう。

一度は趙軍を蹴散らすものの呂不韋の策略にはまって屯留に軟禁され、自分の名前を使って起こす気のない反乱を起こされました。

最終的に飛信隊を中心とした秦軍によって反乱は収まりますが、その反乱の最中に成蟜は命を落とすことに…

この時の成蟜は悪役から頼れるリーダーとなっていたので、呂不韋が嫌いになった人も多いのではないでしょうか?

呂不韋の野心家で狡猾なところは私は結構好きです。

しかしこのお話の呂不韋陣営が小物で陰湿だったイメージはぬぐえないです。

この一件に関していえば呂不韋は嫌いです(笑)

加冠の儀での反乱

以前「暗殺では民が納得しないので国は盗れない」と語っていた呂不韋。

そこで暗殺ではなく太后と一派に反乱を起させて大王を殺し、その反乱を自分で鎮圧して大王の後釜に座ろうと企みましたね。

他人に反乱を起こさせて、自分はいいところだけいただくなんてせこいにもほどがありますね(笑)

しかし卑怯で狡猾な呂不韋は私は嫌いではないです。

しかしその計画は昌平君から大王陣営へ漏れておりました。

寝返った昌平君や危機に駆け付けた飛信隊によって反乱は鎮圧されます。

その際に政と呂不韋は国の在り方について意見を交わしておりました。

戦争はなくせると語る政に対して、戦争は人の営みの一部だとする呂不韋。

秦国を豊かにして財力を他国にも分け与え、暴力をなくした中華の統治を実現すると語る呂不韋。

それに対して中華を統一することで戦争をなくすと語る政。

呂不韋の考えは、戦と向き合っておらず、富で豊かになった国々が力をつけた時、その富でさらに大きな戦が起こってしまうと反論します。

そのうえで人の本質は光であり戦争はなくせると語ります。

あの地獄のような趙での生活からこの結論に至れるのはすごいですね。

そこで反乱軍鎮圧の報告が届き、呂不韋は負けたのだと認めておりました。

戦争をいかになくすのかっていうのは永遠のテーマですよね。

これに関しては呂不韋の言うことにも一理あるかなと。

個人的には今の日本の犯罪率が低いのは、日本人の人格もそうですがある程度は食うに困らないというのもあるかなと。

人間食うに困ったら礼儀どころではないですからね。

嫌いな理由②金に物言わせて腹黒いから

先ほどまで政と呂不韋の対決について振り返ってきました。

お分かりかと思いますが呂不韋は腹黒いうえに徹底的にセコイですよね。

他人に反乱を起こさせておいて自分はその成果だけいただくというのが鉄板のパターンです。

また合従軍編以降政陣営が求心力を増した際には、なんと自分の金を使って勢力を拡大するという露骨な作戦に出ます。

「ここにいる客人をすべて抱え込む」

「わしの蔵を少し開いてやっただけじゃ」

といったセリフに絶望感を感じた人は私だけではないはずです。

呂不韋自身には戦場での成果がないのが嫌われる要因かもしれませんね。

呂不韋は政治家ですしもともと商人なのでこの点は仕方がないかなと思います。

呂不韋の史実での経歴は?

呂不韋の経歴を簡単に振り返っていきましょう。

呂不韋の商人から秦の朝廷内部に食い込むまで

皆さんご存じだとは思いますが呂不韋はもともと商人です。

春秋7ヵ国を渡り歩き、莫大な財を蓄えていきます。

そこで呂不韋は趙国で秦の太子を見つけます。

のちの子楚ことのちの荘襄王であり政の父親ですね。

そこで呂不韋は子楚をつかって権力を得ようとたくらみます。

当時の秦には大王の候補が20人以上も存在して、子楚の地位は決して高いものではなかったそうです。

しかし呂不韋は自分の財力や人脈を使って子楚に秦の王位を継がせることに成功します。

当然子楚にとっての功労者である呂不韋は秦で大きな権力を手にすることになります。

呂不韋の最盛期

呂不韋は最盛期には客人3000人を抱えて宴を開き、客人たちの知識を使って「呂氏春秋」という対策を完成させました。

自然科学から哲学の知識までなんでも詰まっており、今でいうところのWikipediaのようなものですね。

一年を12回で分けるところもこの呂不韋の時代から来ています。

そう考えると古代中国への興味ががぜん湧いてきませんか?

当時の呂不韋は政の母親の太后と関係を持っており、その関係を断つべく嫪毐を宦官として後宮に送り込みます。

しかしその決断が呂不韋失脚の原因ともなっていくのです。

呂不韋の最後はどうなっている?


最終的に物語では政に敗れている呂不韋ですが、物語や史実ではどのような最後になったのでしょうか?

史実での呂不韋の最後

史実では呂不韋は嫪毐の乱の連帯責任を取らされる形で失脚しています。

嫪毐を偽宦官として後宮に送り込んでいたこと

この時相国の身分も失っています。

本来であれば処刑されてもおかしなかったようです。

しかし呂不韋の賓客たちが政に処刑を思いとどまるよう嘆願して南方の河南に移動させられます。

呂不韋は河南で謹慎生活を余儀なくされていました。

しかし呂不韋の求心力はものすごく、多くの人が呂不韋のもとを訪れていました。

そこで呂不韋が再び力をつけるのではないかと恐れた政は、権力を根こそぎ奪って蜀(へき地)に移るように命じます。

そこで自分の未来に絶望した呂不韋は蜀に移る途中で自殺しています。

実際にまた反乱を起こす気があったのかは不明ですが、政の猜疑心を刺激してしまったのは確かなようですね。

一国の皇帝は一見何でも手に入って幸せそうなイメージがあります。

しかし実際は自分の権力を狙う人間を疑う必要があるので、心は幸せとは言えないでしょうね。

物語での呂不韋の最後


「キングダム」での呂不韋の最後は一味違ったものになっています。

呂不韋は河南に移った後、彼のもとを多くの人が訪れることになります。

主に朝廷からはじき出された呂不韋派の残党などの反乱分子などです。

そこで政は呂不韋に真意を確かめるべく河南を訪れ一対一で話をします。

河南での不穏な動きを抑えるようにと政は命令します。

しかし呂不韋は反乱を起こす気などなく、これでも抑えている方だといいます。

この原因は呂不韋を処刑しなかった政の優しさにあると呂不韋は言います。

なんとか反乱分子の動きを抑えることを呂不韋は約束します。

しかし呂不韋の勢力はますます拡大してしまい、朝廷は呂不韋の領地と財産すべてを没収することにします。

呂不韋は毒を飲んで自殺してしまいます。

しかしこの自殺は偽装で、呂不韋は二人の女性と馬車に乗って旅に出る描写があります。

「やがては政にバレるだろうがわかってくださる」とのこと。

私は原作の前に史実を知っていたのでこの展開は正直うれしかったです。

どこまでも生命力あふれる男だったので、命を自分から捨てるという展開にはなってほしくないと思っていました。

呂不韋が嫌いな人が多いのはなぜ?物語や史実での最後はどうなった?のまとめ

ここまでキングダムの呂不韋が嫌われている理由や、史実を振り返ってきました。

呂不韋が嫌われている理由としては以下の通りです。

  • 呂不韋は主人公の邪魔ばかりしているから
  • 金にものを言わせて腹黒いから

また史実での功績や物語での最後は以下のようになっています。

  • 商人時代に蓄えた財を使って政の父親を王にした
  • 呂氏春秋という百科事典のような対策を作った
  • 史実では失脚した後に反乱を疑われて左遷され、自殺している。
  • 物語では自殺と見せかけてその後も生きている描写が見られる。

原作と史実を比較してみるのもキングダムの楽しみ方の一つですよね。

キングダムの政は王としては正直甘いところもあり、そこが弱点だなとも感じています。

しかしそこにファンは魅力を感じており「誰よりも偉大な王になれる」理由にもなっていくのだと思います。

政がこれからどのようにして「戦のない世の中」を作っていくのか非常に楽しみです。

 

 

 

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