夏休みと聞くと子どもにとっては楽しいイベントや自由な時間がたっぷりあるウキウキの期間に感じられます。
しかし専業主婦や在宅勤務中のママにとって、幼稚園の長期休みは試練といっても過言ではありません。
- 幼稚園が夏休みお休みでしんどいと感じる理由
- 幼稚園が夏休みお休みでしんどいと感じた時の対策
- 幼稚園の夏休みで預かり保育を利用するメリット
- 幼稚園の夏休みで預かり保育を利用するのは恥ずかしいことではない
これらについて詳しく考えていきたいと思います。
幼稚園が夏休みお休みでしんどいと感じる理由
まずは幼稚園が夏休みお休みでしんどいと感じる理由から考えていきましょう。

子供と四六時中一緒にいることによる疲労感
普段は登園している間に家事を済ませたり、少し休憩したり、自分のペースで動ける時間が確保できていました。
夏休みに入るとその時間が丸ごとなくなります。
何かをしようとすると「ママー見て!」「遊ぼうよ!」と呼ばれ続け、テレビを見ていても膝の上に乗ってくる。
トイレに行ってもドア越しに話しかけられる。
ずっと一緒にいると、物理的にも心理的にも距離が近すぎて、どんなに子どもが可愛くても“しんどい”と感じるのは自然なことです
家事と仕事との両立が難しくなる
在宅勤務をしている方にとっては、夏休みの間は特に大変です。
子どもが常に話しかけてくる中でZoom会議に出たり、集中して資料を作るのは至難の業。
家事も仕事も中途半端になり、イライラは増えていく一方。
子どもに当たってしまってさらに自己嫌悪…という負のループにハマってしまう方も多いはずです。
仕事をしていない場合でも、3食の準備・片づけに加えて、遊びの相手・部屋の掃除・洗濯…と、家の中のタスクはむしろ増える一方です
暑さで外遊びが制限される
本来なら「外でたくさん遊ばせて体力を消耗させよう!」という作戦もあります。
夏の猛暑はその手段すら奪ってしまいます。
午前中でも気温30度超え、昼間に公園なんて熱中症の危険性大です。
だからといって家の中にずっと閉じ込めておくと、子どもも退屈してグズりやすくなり、ストレスの元に。
クーラーの効いた屋内施設に出かけるにしても、お金も時間も体力もかかるため、毎日というわけにもいきません。
子供が退屈しがちでイライラも倍増
遊びのネタが尽きたときが地獄の始まりです。
「ひま〜」「なんかおもしろいことないの〜?」というセリフを何度聞かされたことでしょうか。
せっかく用意した遊びにも数十分で飽き、「次は?次は?」と目を輝かせてくる姿に、こちらのエネルギーは吸い取られていきます。
暇になると子どもはわがままにもなりやすく、ちょっとしたことで泣いたり怒ったり。
親のイライラも増え、冷静な対応ができなくなることも多々あります
兄弟がいる場合はさらに対応が複雑に
上の子と下の子で遊びの内容が違ったり、お昼寝の時間がずれたり、食べる量や好みが違ったり。
1人でも大変なのに2人以上になると、1日中タイムスケジュールの調整と仲裁役に徹しなければなりません。
しかもケンカが始まったら最後、どちらが悪いかの裁定を求められ、泣いたり拗ねたりで親の神経はズタボロに。
どんなに愛情を持っていても、「もうどうでもいいから静かにして…」と本音が漏れることもあります
サポートの選択肢が少ない
実家が遠方だったり、身近に頼れる家族や知人がいない場合、夏休み中は完全な“ワンオペ育児”になりがちです。
保育園と違って、幼稚園は長期休暇中のサポート体制があまり整っていない場合もあります。
「どうしようもなくなっても逃げ場がない」と感じてしまう人も少なくありません。
実際に誰にも相談できず、心が限界を迎えてしまうママも多いのが現実です
幼稚園が夏休みでお休みの時にしんどいと感じることに対する対策

今度はしんどい場合の対策方法について考えていきましょう。
一日のスケジュールをざっくり立てる
毎日その場その場で「今日はどう過ごそう」と考えるのはかなりのストレス。
あらかじめ時間割のようにざっくりした予定を立てておくことで、気持ちにゆとりが生まれます。
「午前は工作タイム」「午後はおやつ作りかDVD鑑賞」など、大雑把でも見通しがあるだけで親も子も安心します。
子どもにも「今日は○○するよ」と前日に伝えると、翌日の流れにスムーズに乗ってくれます
室内遊びのレパートリーを増やす
暑さで外出できない日が続くときに備えて、室内で集中できる遊びをいくつか用意しておくと便利です。
例えば、段ボール工作、紙コップタワー、シール遊び、おままごと、レゴ、知育アプリなど。
回数制限を設けて、毎日は出さないようにすると新鮮味も保てます。
ときには「今日は特別ね!」と特別感を出すことで子どもの反応も良くなり、自主的に集中してくれるかもしれません。
お昼ご飯を手抜きメニューにする
夏休み中に地味にしんどいのが毎日の昼ごはん。
冷凍チャーハンやレトルトカレー、前日の残り物活用、パンと果物で済ませるなど、“ちゃんと作らなきゃ”を捨てることが大切です。
「今日はお弁当ごっこにしよう!」といって、おにぎりとウインナーと枝豆を詰めただけなんせ作戦も。
皿洗いを減らすために紙皿を使うのも全然アリ。
手抜きは“戦略的時短”だと思ってください
一人時間を確保する工夫をする
たとえ5分でもいいから、自分だけの時間を確保することで心が落ち着きます。
子どもがDVDを見ている間、昼寝している間、朝少し早く起きてコーヒーを飲む時間など、意識的に“自分の時間”を作ることを心がけましょう。
どうしても無理なときは、イヤホンで好きな音楽を聞くだけでもOK。
ひと息つける瞬間があるだけで、その後の対応力がグッと上がります
完璧主義をやめる
夏休み中に「ちゃんとやらなきゃ」「毎日充実させなきゃ」と思ってしまうと、心が壊れます。
手を抜いても、ぐったりしても、動画に頼ってもいいんです。
子どもが笑っていられるなら、多少ぐちゃぐちゃでもOK。
家が散らかっててもいい、野菜を食べなくても今日はそれでいい。
完璧より元気でいること、無理しすぎないことが一番大切です
幼稚園の夏休みの預かり保育を利用するメリット

幼稚園の預かり保育を利用するメリットについて解説していきます
親の負担が大幅に軽くなる
朝から晩まで子どもと一緒にいる生活は、想像以上に体力と精神力を使います。
預かり保育を利用すれば、その時間に家事をしたり、病院や買い物に行くなど、自分の時間を持つことができます。
週に1〜2回だけでも預ける日があるだけで、精神的な余裕が段違いに変わります。
無理に頑張りすぎる前に「手を抜ける仕組み」を使っていいんです
預かり保育では生活リズムが一定
長期休みになるとつい夜更かしや朝寝坊がちになります。
預かり保育を利用することで「朝起きる」「お昼をしっかり食べる」「昼寝をする」といった生活リズムが保たれます。
夏休み明けの“生活リズムの立て直し”に苦労せずに済み、2学期のスタートもスムーズになります。
生活リズムが崩れないだけでも、子どもの心身の安定につながります
適度に頭や体を使える活動がある
幼稚園での預かり保育では、先生が工夫していろんな遊びや活動を用意してくれます。
お絵描き、工作、プール遊び、おままごと、読み聞かせなど、家ではなかなかできない体験ができることも多く、子どもにとっても刺激になります。
「今日はこんなことしたよ!」と嬉しそうに話す子どもの姿を見て、親も安心できます
親子のストレスを減らせる
ずっと一緒にいると、どうしてもお互いにイライラしやすくなります。
離れる時間があることで、再会したときに「会えてうれしいね」と素直に思えるようになり、家庭の空気も穏やかになります。
「疲れたときに距離を取る」というのは、お互いを大事にする手段の一つ。
預かり保育はその“クッション役”としてとても頼もしい存在です
夏休みに預かり保育を利用するのは恥ずかしいことではない

預かり保育を利用するなんて恥ずかしいって思っている人いませんか?
罪悪感を感じる人もいますよね。
私は恥ずかしいことだなんて思いません。
その理由をいくつか挙げていきたいと思います。
子供にとって楽しい場所を選んでいるだけ
預かり保育は「親が楽をするために預ける場所」ではなく、「子どもが楽しく安心して過ごせる場所」でもあります。
お友達と遊んだり、先生に見守られながら過ごす時間は、それはそれで楽しいもの。
大人の視点では“申し訳ない”と感じても、子どもはただ純粋に“楽しい”と感じていることも多いです。
親が我慢し続けることが正解ではない
「母親なんだから」「家にいるのに預けるのはダメ」と、自分を追い詰めていませんか?
でも、我慢して疲れ果てて、子どもに笑顔を見せられなくなってしまっては本末転倒です。
必要なときに頼れる仕組みに頼るのは、育児のスキルのひとつ。
自分の限界を知って、リフレッシュできる手段を選ぶことは、むしろ子どものためにもなる選択です。
働いていなくても利用してOK
預かり保育は「共働き家庭専用のサービス」ではありません。
専業主婦や育休中でも、利用条件が合えば誰でも使えます。
「なんとなく使いづらい…」という声も多いですが、実際には多くの園が柔軟に対応してくれます。
家庭の事情はそれぞれ、働いているかどうかに関係なく、誰でもしんどいものはしんどいんです
利用している家庭もたくさんある
実際に預かり保育を利用している家庭は想像以上に多く、「うちも頼ってるよ〜」という声もあちこちで聞きます。
「あの人は使ってないのに…」と比べる必要はまったくありません。
必要なときに使っている、それだけのことです。
誰もあなたの選択を責める権利なんてないし、むしろもっと堂々と使っていいんです。
自分も笑顔でいられることも大事
最後に一番伝えたいのはこれ。
子どもが笑顔でいられるには、親がまず笑顔でいられることが大事です。
心がカラカラに乾いた状態で無理して頑張るより、少し休んでまた笑顔に戻る方が、よっぽど子どもにとって安心できます。
預かり保育を使うことで少しだけ余裕が生まれて、またやさしい自分に戻れるなら、それはもう“最高の育児”なんだと思います。
幼稚園が夏休みお休みでしんどいと感じる理由と対策!のまとめ
今回の内容をまとめるとこのような形になります。
- 夏休みは子供の世話が増えるし上に選択肢は限られるので親の負担が大きい
- しんどいと感じる時はやることを決める、程よく手抜きをすることが大事
- 預かり保育を利用するメリットは大きい
- 預かり保育を利用している人はたくさんいるし、恥ずかしいことではない。
幼稚園の夏休みは、親にとっては“自由が奪われる期間”とも言えるほど過酷な日々。
朝から晩まで子どもの相手をしながら家事もこなすのは、どれだけ愛情があっても心が削られていくものです。
自分を責める前に頼れる制度や工夫を上手に活用してみてください。
子供だけではなく自分自身も大切にしてください。
コメント